事業報告・計画
【2】2020年度事業計画

運営方針

広告制作業界が大きな転換期を迎えている今日、当協会が目指すのは、クリエイティブのチカラで社会貢献することにより当協会のブランド価値を上げ、ひいては参加されている皆さんの満足感につながること。会員社の皆様の経営に役立てること、人材の育成に協力できること。そして、会員間の情報交流を通じて、皆さんが相乗的に向上していくことです。2020 年度は、業界を目指す若い力を視野に入れ、OAC の魅力をさらに向上させてまいります。
また、新型コロナウイルス禍に伴い「働き方や経営上の課題」に直面しています。事務局としても様々な情報をお届けしていますが、各委員会を中心に、今後の有益な方策を模索し、その情報の共有に努めてまいります。
※なお、新型コロナウイルスの影響にて予定する事業を行えない可能性があります。ご了承ください。

クリエイティブを活かし、育む 公益 収益 共益
銭湯ポスター総選挙2020    
大槌じまんカレンダー2021    
想いを伝えるカードデザイン大賞2020    
学生広告クリエイティブアワード2020    
学生アイデアで社会をよりよくするコンテスト2020    
学校・学生支援    
東京ハイヤー・タクシー協会とのコラボレーション    
若手クリエイター向けのセミナー開催    
経営に役立てる
経営課題解決のためのセミナー、勉強会の開催    
働き方改革プロジェクト(広告関連4 団体)の継続    
OAC ビジネス交流会の新しい展開    
CREATOR 誌の発刊    
情報を交流し、活かす
専門領域別情報交換会の実施    
広告関係団体との情報交換    
総会懇親会、賀詞交歓会の開催    
生きた情報の広域展開    
若手クリエイターたちの交流の「場」の検討    

クリエイティブを活かし、育む

  • 1. 銭湯ポスター総選挙 2020

    銭湯の魅力と今日的価値のアピールを目的に、広告クリエイターのボランティアで開催する銭湯ポスター展はこれまで3回開催しました。2018 年より「銭湯ポスター総選挙」と銘打ち、昨年は全国 10 都道府県、16 銭湯で開催。熊本や広島など新しく参加した地域では TV 局の取材もあり、銭湯の置かれた現状や、銭湯の持つコミュニティのチカラなど広く浸透することができました。また、多くのSNS などで銭湯の話題が広がるとともに、来湯者と展覧会場となった銭湯経営者の方々からの反応も着実に高まっています。地域社会における「銭湯の魅力と価値」をさらにアピールすべく、本年度も開催地域を変えて展開していきます。またメディアへのアピール度を高めるため、銭湯の魅力を表現する「カルタ」46 枚のフレーズとデザインでポスターを競作・展示します。

  • 2. 大槌じまんカレンダー 2021

    カレンダー制作も今年で 9 回目。毎年大槌学園の4 年生と一緒に制作しています。大槌学園では自分の住む町を深く学ぶ機会として「ふるさと科」という枠があり、その中にキャッチコピー制作の出前授業を設けていただいています。出来上がったキャッチコピーをもとに OAC のクリエイター達がデザインしてカレンダーに仕上げます。復興支援から、未来の大槌を支える子どもたちのクリエイティブ思考の醸成へと方針を変え、大槌町内はもとより、このカレンダーを待ち望む声にも応え、本年度も実施いたします。

  • 3. 想いを伝えるカードデザイン大賞 2020

    「想いを伝えるカードデザイン大賞」は手作りのカード実物で審査するコンテスト。
    昨年の第 3 回では 207 点の応募を数え、その中から厳選した 80 点を「3331 アーツ千代田」で展示・表彰を行いました。2020 年も 10 月 31 日(土)に同会場にて展示いたします。
    このカードデザイン大賞は、全国の学生の方、一般の方の応募が多いのも特徴です。デジタル全盛の今だからこそ、多くの方の様々な想いを通して、真に心に伝わるコミュニケーションの在り方を問う機会になるよう推進してまいります。

  • 4. 学生広告クリエイティブアワード 2020

    実際の商品を題材にして課題解決の能力を若い時代から体験してもらおうと、課題企業の協力の下に開催しています。昨年は応募総数209 点(グラフィック作品 172 点・映像作品 37 点)を数えた同アワードは、今年で 9 回目となります。デザインを学ぶ学校の授業に組み込まれる等、実在の商品の広告制作でクリエイティブ力を発揮する学生アワードとして定着してきました。

  • 5. 学生アイデアで社会をよりよくするコンテスト 2020

    昨年度は公益社団法人日本鉄道広告協会様の協力を得てテーマを鉄道に絞り募集したところ、422 点と多くのアイデアが寄せられました。各学校で授業の一環として取り上げられるなど、自ら課題を見つけ、その解決に向かう方向性が、評価されています。今年も、より多くの学校、学生が参加してくれることを期待し、開催時期については見直しを検討してまいります。

  • 6. 学校・学生支援

    「学生広告クリエイティブアワード」、「社会をよりよくするコンテスト」の実施が、広く授業としても取り上げられていますが、直接的に美術系学生のポートフォリオ作成に関してアドバイスする機会を設けたり、一般大学の広告研究会の団体である東京学生広告団体連盟が行う学生広告展の審査に当たったり、必要に応じてセミナーを開催するなど、若い世代からクリエイティブ思考を身に着けてもらうために支援してまいります。

  • 7. 東京ハイヤー・タクシー協会とのコラボレーション

    「タクシーの日:8 月 5 日」をアピールし、タクシーを身近に感じてもらうことを目的に、「東京タクシー物語」と銘打ってタクシーにまつわるコピーを 1 行(17 文字以内)で表現するコンテストを実施しました。全国から5,600 あまりの応募作品が集まり、厳選した 50 本をタクシーにラッピングし、2019 年 7 月に都内を走らせました。移動手段としての役目や機能のアピールではなく、くすっと笑える、なるほどと思える、そんなコピーで、東京で繰り広げられる暮らしや仕事の断面をとらえたフレーズを通じてタクシーへの共感を醸成しました。
    今年も東京ハイヤー・タクシー協会と協議の上、開催する予定です。

  • 8. 若いクリエイター向けのセミナー

    各社の新入社員研修の援助、および若手クリエイターのデザイン思考に結びつく様々な刺激を与えられるセミナーを実施します。

経営に役立てる

  • 1. 経営課題解決のためのセミナー、勉強会の開催

    経営委員会が主体となり企画しています。昨年は改正労働基準法の勉強会、新卒採用に関する大学との情報交換、紙の持つチカラを考えるセミナー、経営課題の意見交換、企業のマーケティング活動の在り方など、様々な分野のセミナーを行い好評でした。本年度も、これからの経営にまつわるセミナーを中心に、勉強会を基軸とする活動も展開してまいります。

  • 2. 働き方改革プロジェクト(広告関係 4 団体)の継続

    広告関係 4 団体(日本アドバタイザーズ協会、日本広告業協会、日本アド・コンテンツ制作協会、そして当協会)で取り組んでいる働き方改革。各社の取り組み方や、様々な情報は、会員社はもとより団体同士でも共有し、よりよく働ける環境づくりを目指してまいります。

  • 3. OAC ビジネス交流会の新しい展開

    新会員社のプレゼンテーション、既存会員社のアピールの場として定着している OAC ビジネス交流会。お互いの強みを知り、ビジネスに活用できるヒントや知恵などについて学べる場となっています。昨年は「働き方改革」の成功例や失敗談などが話し合われましたが、若い社員の参加が増えたことによりこれまでとは異なる交流が行われておりました。今年も若い人を中心に新たな展開を模索し実施いたします。

  • 4. CREATOR 誌の発刊

    毎年 12 月に宣伝会議社より発刊している CREATOR 誌の監修。会員社の雰囲気や環境、強みをアピールする場として、また会員社以外の会社の情報源として学生をはじめ業界で広く活用されています。今年度は CREATOR2021 として発刊を予定し、内容のより一層の充実を図ります。

情報を交流し、活かす

  • 1. 専門領域別情報交流の実施

    昨年は「専門学校同士の情報交換会」を実施しました。大変好評でしたので今年も引き続き開催予定です。また働き方改革に絡み各社の課題等を共有し、自社に反映させる取り組みとして「総務系の方の情報交換会」も開催を予定しています。従来のクリエイター中心の情報交換もさることながら、日頃当協会の活動に参加されていない方にも、その機会を創出し、各社、各校同士の交流の場を提供していきます。

  • 2. 広告関係団体との情報交換

    働き方改革はもとより、ここで知りえた有益な情報はタイムリーに会員社に還元していきます。
    広告関係23 団体では2020 年1 月より「広告のミライ」と銘打って若い人に広告業界の良さをアピールする活動を始めました。当協会も広告業界の若い力を支援するため積極的に関わってまいります。

  • 3. 総会懇親会・賀詞交歓会の開催

    2020 年5 月20 日(水)総会ならびに総会懇親会。
    2021 年1 月12 日(火)賀詞交歓会。

  • 4. 生きた情報の広域展開

    東京中心の各種セミナーや勉強会の中から、地方展開が可能で集客性の高い内容を選択し、提供したいと考えています。結果として当協会の知名度向上、ひいては新規会員の獲得へつながる動きになるよう、努めてまいります。

  • 5. 若手クリエイターたちの交流の「場」の検討

    会員社の若手クリエイターが、自由に意見交換ができる「場」を作り、会社は異なっても同期として連帯感を持ってクリエイティブな活動ができる仕組みを模索します

  • 2020 年度 委員会・理事会 開催予定
    • ※ 4 月の委員会は、新型コロナウイルスの影響を鑑み、中旬以降に設定しましたが中止といたしました。
    • ※ 5 月の総会は、新型コロナウイルスの影響を鑑み書面での議決を中心といたします。
    • ※ 毎年開催しているビジネス交流会はコロナウイルスならびにオリンピックの延期を受け、状況をみながら開催の可能性を調整いたします。
    • ※ 基本的に祝日の前後は日程から外しています。それに伴い、通常曜日と異なる場合がありますのでご注意ください。
    • ※ 2021 年 1 月の新年賀詞交歓会は、従来の六本木ヒルズクラブ改装期間中に伴い、東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル イーストウィング37F「アークヒルズクラブ」にて開催予定です。
2020年度予算書