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OAC 社団法人 日本広告制作協会
NEWS! イベント&セミナー情報
■わくわく創出部会

わくわくソリューションラボ2015 第2回の開催報告
「これからはじめる Web デザイン
グラフィックデザイナーのためのWeb最新事情とデザインのコツ」
開催日 2015 年11月20日(金)
会場 株式会社 Too「Gallery Too」
講師 TIMING 北村 崇 氏
参加者数 88名
プロの技を実体験する「わざラボ」と最新コミュニケーション・デザイン分野の情報をお届けする「WEBビズ研」のふたつのセミナーが合体して「わくわくソリューションラボ」として リニューアル!
2 回目の開催は「これからはじめる Web デザイン」と題して、グラフィックデザインからWeb領域まで幅広くご活躍されている北村崇さんをお招きし、Webサイトの制作をはじめる際に知っておくべき基礎知識や最新技術、グラフィックデザイナーの強みを生かした制作などについてお話ししていただきました。
講師紹介 北村 崇氏
POP・広告・ディスプレイ等の制作会社を経て 2006年にデザイン事務所TIMINGを設立。ロゴマークやキャラクターデザイン。印刷物やグッズ制作などのグラフィックデザイン全般から、Webディレクター・デザイナーとしても活動し、WordPress等のCMS構築まで一貫した制作を行う。また勉強会やイベント、個人や法人向けのデザインセミナーなど、年間数十回の登壇と、書籍執筆など請負業務以外の活動も行なっている。著書「ゼロからはじめるデザイン(SB クリエイティブ)」、「現場で必ず使 われているWordPressデザインのメソッド(MdN)」、「ビジネスサイト制作で学ぶWordPress『テーマカスタマイズ』徹底攻略(マイナビ)」他

講演スタート

当日は88名の参加者でしたが、比較的集まりもよく定刻から5分ほど遅れての開始となりました。まずは高橋副部会長の進行により講師のご紹介から始まりました。
講師の北村さんは、ご自身もグラフィックデザイナーからキャリアをスタートされWebの仕事に関わるようになったという経歴の持ち主です。今回参加された皆さんの多くはグラフィックデザイナーということもあり、皆さんのお気持ちもよく理解されているようでした。始めは集まった皆さんがどのくらいのレベルなのか、様子を見ながら進行されていたように思います。
講義は前・後半の2部構成になっており、前半は主に技術的な側面からWebページ制作に必要な知識を初心者でも理解で きるように、時には用語の解説も含めて詳しく説明されました。基本的なhtmlの仕組みから、CSS、CMSについても具体的な事例を出しつつ分かりやすく解説し、画面に見えていない裏側の仕組みについてのお話を中心にご講義いただきました。制作する過程において、特に注意すべき点など細かい部分にもスポットを当て、実制作の参考になるようなお話が沢山ありました。

質疑応答

  • セミナー参加者
  • 北村さん
  • Web デザインはイラストレーターで作るよりもフォトショップで作る方が主流だったが、今回の手法を拝見するとイラストレーターで全て完結しているように見えます。これからはイラストレーターのソフトが主流になってくるのでしょうか?
  • 自分はイラストレーターで作った方がやりやすいというだけです。全体的に見ればフォトショップの方が多いと思いますが、それぞれにできる機能も増えたので、結論としてはどちらも使えるのでご自身のやりやすさだと思います。
  • PCとスマホ用に、レスポンシブサイトを作る際にどのような指示の仕方をすればいいのでしょうか?
  • 事例で挙げたのはかなり細かい指示でしたが実際はそこまで細かくしなくても良いと思います。ある規則や法則を決めてあげればいいのではないでしょうか。 ブレイクポイントに応じたレイアウトバリエーションの対応もMAXで4パターン、通常は2パターンくらいかと思います。
  • 自分は長い期間Webに携わっていますが、デザイナーから指示書をもらったことがありません。頼む場合どの程度のものを要求すればいいでしょうか?
  • 最低限どこからこどまでのページに渡るのか等、全体のツリーがわかるサイトマップを作ってもらう事です。それと色指示、フォントやサイズ周りの指示も必要かと思います。データもどこに使うものなのか、名前やレイヤー、フォルダの管理をしないとコー ダーの方も理解できないのでそこはちゃんとした方が良いと思います。
  • ファーストビューの重要性、今の時代の中での必要性についてお聞かせください。
  • PCではファーストビューの範囲がある程度重要な気がしますが、最近はスマホが主流なのでファーストビューは気にしない傾向にあります。スマホの一画面にどう納めるかの方が重要だと思います。最近ではPCでもタッチできるサーフェイスの事 を考えて作る事が多いですし、むしろファーストビューよりもそちらの方を気にしています。
今回、当初の定員が50名のところ88名もの参加人数となり、非常に盛況なセミナーとなりました。グラフィックデザインだけにとらわれず、いかに多くの方がこれからのWeb分野に対応していくことが大事なのかを理解している証拠だと思います。

めまぐるしく変わる業界のデバイスと常識に今後どう対応していくか、参加された方々のヒントになればと思う貴重な時間となりました。参加されたみなさん、お疲れさまでした!
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