緊急事態宣言後、広告制作会社の新しい在り方

  • 開催日時2020年6月9日(火)11時〜12時30分
  • 場所ZOOM
  • 参加者数28名
  • 受注状況:4月・5月を中心に対前年比

  • 近藤委員長の進行で委員会は始まり、現状に関して全員が発言した。内容は以下の通りである。

    参加各社のほとんどが、大幅に売り上げを減らしている状況。
    前年比8割~9割減などの声もあり、多くは5割減以上の様子。 また、ほとんどの参加者が6月を含め、この先の見通しがなかなか立たず、 不安を口にする声が多かった。

    なお、通販系の仕事が多いところの影響は少なそうである。

  • 得意先動向、営業方法

    自動車メーカーは夏〜下期かけて動き出す傾向 (自動車発売延期に絡みイベント開催が下期に移行)

  • ・定期刊行物は継続している

    ・百貨店、商業施設は6月から動き出したが、まだこれからである

    ・アパレルは動き鈍い

    (既に春・夏物はセールを行っている。またコロナが秋に再発した場合、同じように在宅となればコートの需要が減少するので売れないのではないかという懸念も)

    ・旅行・航空業界は回復傾向がまだ見られない。各社スケジュールが二転三転を繰り返している状態。

    ・イベント業界は3月~7月開催予定のものは、秋へ延期・移行

    ・対面営業からオンラインイベントへの参加に切り替える

    (同業社(自動組版)でオンラインセミナーを行ったら、あまり告知をしていなかったが100名ほどが参加。このようなやり方も検討していきたい)

  • 現在の在宅率や働き方について

    在宅勤務と出社

    ほとんどの参加社は、基本的に在宅を主としている模様であり、経営者と総務だけが出社する声も多い様子。なお、他の意見は以下の通り

  • ・6月15日週から、出社は全社員の50%までで検討

    ・基本在宅を中心に、仕事の内容に応じ最大でも7割を越さないようにしたい

    ・6月から2チームに分けて出社

    ・在宅を基本としつつ、時差出勤も。

  • 在宅勤務の検証

    ・仕事の総量が少ないので在宅勤務が可能なのか、検証していきたい

    ・在宅のまま、どれだけ出来るか試したい

    ・現状、仕事を創れる人と、手隙な人が分かれている印象もある

    ・取材の仕事もZOOMでの要請が多くなっている

    ・在宅で大丈夫と社員は言うが、売上状況も見つつ「一時帰休」も検討していくかも

    ・在宅でも出来る、気分良く仕事が出来るとの声もあるが、本当に稼働しているかは判らない

    ・この時期の人材育成が難しい

    ・仕事がそもそも無いので、自己研鑽に努める時間として考えてもらっている

    ・いまのところ社員のモチベーションは保てている

  • PC関連について

    ・自宅に持ち帰ったデスクトップPCを会社に戻すとして、ノートPCを配布するか検討中

    ・ノートPCを全員に配布済み

    ・以前からノート対応

    ・4月からモバイルPCを配布。在宅勤務を可能に

    ・クラウド型サーバやDrop BOXも使用

  • 在宅時使用ツール

    ・得意先の環境に応じ、ZOOM・teams

    ・ツールはフルに活用している

    ・出退勤はサイボウズで管理

    ・コミュニケーションはSkype

  • 採用関連について

    人材派遣業等のユウクリさんによると、顧客からの要請では、人材派遣を求める声は減少。
    正社員や新卒採用に関しては、まだ取りやめる声は届いていない(今後の状況次第)。
    面接自体はオンラインが主流(最終面接のみ実際に会う)。
    なお、顧客の中からは正社員を整理したいとの声も少ないが上がっており、雇用を守るためにも例えば、出向扱いで受け入れてくれるところは無いかと当たってはいるが、難しい。

  • 最後に現在シェアオフィスも検討しているが、今後事務所のあり方を問う質問があり、 確かにこの状態で機能するのであれば、浮いた資金を手元資金として蓄えていくなど検証してみたいとの意見も。
    また、デザイナーのプリンタ問題をどう解決するかとの質問には、スキャンが出来てA3までの対応のブラザーの機種がある(1枚4円ほど)が、品薄の状態らしい。との意見があがった。

    今回は、今期初開催となった経営委員会。まずは現状に関する活発な議論が出来たと思います。
    次回以降は、リモート化での営業手法や広告制作会社が生き残る方策など、より今後の参考になるテーマで開催していこうと思います。

    皆さん、活発なご意見ありがとうございました。